社長のブログです。
2019.06.20
こんにちは!
スタイルカンパニーの社長です!
今日は、スタイルカンパニーの新しいロゴをご紹介します。
このロゴは、ブランディングプロデューサーの安藤竜二さんにお願いしました。
沢山お話をした中から「Master Craftsmenship」という言葉を選んでくださいました。
私は、この言葉を「職人気質」だと思っています。
安藤さんは、スタイルカンパニーのスタッフに職人気質を感じられたようでした。
ということで、私の家づくりの考え方を少しお話ししたいと思います。
私は構造設計士として設計事務所を開き、その後、建築デザイナーになりました。
しかし、大工だった親の影響で、幼い頃から大工になる事を夢見ていました。
そして28歳のとき、夢を果たすために大工の修行に入りました。
それから20年大工として働きました。
大工として家づくりを見ると、とても楽しいんです。
63歳になった今でも大工仕事は好きな仕事です。
私の使っている大工道具についてお話をしたいと思います。
写真は、私が使っている玄翁(げんのう)です。
金づちといったほうが皆さんに分かりやすいかも知れません。
大工道具の中でも1番ポピュラーなものです。
ホームセンターや100円ショップでも売っています。
道具の中でも1番目立たない道具です。
しかし、大工さんが1番手にする道具かもしれません。
この玄翁を造る職人にも、名人という方がいます。
私の玄翁を作った方は、長谷川幸三郎という方です。
もう亡くなられて30年くらいたちます。
この玄翁は、日本刀の鋼と同じ鋼が使われています。
作り方もとても難しく、外側だけ「焼き入れ」がされていて、内部は「焼き」が入っていません。
同じ鋼でも中身は柔らかなんです。
柔らかいといっても鉄ですから硬いんですが。。。(なんか表現が難しいですね😀)
そのため釘を打っても、釘がまっすぐ打てるんです。
ホームセンターなどで売っている玄翁は中も外も全部焼きが入っているため表面が硬く、滑ってしまって釘が曲がってしまうことが多いんです!
そして、柄の部分ですが古来より「空木(ウツギ)」という木が使われていました。
空木(ウツギ)という木は伊勢神宮の屋根の板を止める木釘としても使われる、耐久力のある木なんです。
そして美しい木肌をしています。
江戸時代から、クサビを入れなくても柄が抜けない玄翁を持っている事が大工の腕を見るものだったようです。(昔の大工さんは、玄翁の柄を自分で入れていたんですね)
私の玄翁は
長谷川幸三郎作「火造りっぱなし玄翁」です。
最近では、こうした玄翁を使用している大工さんは見かけなくなりました。
玄翁についてのお話はもっとたくさんありますが、職人さんたちの使っている道具にも歴史があるんですね!
私も息子たちも、大工の相棒として、玄翁を大切に使っています。